論証(強化・弱化)
★★★ 難しい
GMAP
57 / 69 問
QUESTION #560
【長文:AI採用選考システムの全社導入に関する提言】
現在、当社の新卒採用プロセスの効率化と、評価の公平性を担保するため、書類選考および一次面接を完全に自動化する「AI採用システム」を導入すべきである。昨今の採用市場では、応募者数の急増により人事担当者の負担が限界に達しており、一人当たりの評価にかけられる時間が減少することで、評価のばらつきや見落としが懸念されている。

先行導入した米国IT大手のネクスト社では、AI導入後、採用コストを40%削減しただけでなく、採用された社員の「1年後離職率」が以前より30%低下したという。AIは過去数万人の優秀な社員のデータを学習しており、人間の主観的なバイアス(偏見)を排除した客観的な評価が可能である。したがって、このシステムを導入すれば、当社においても運用コストを抑えつつ、自社に最適な優秀な人材を公平に選抜できることは明白である。

問1:この論証が成立するために、書き手が「隠れた前提」として置いている事柄はどれか。
他社の成功事例を自社に当てはめる際、暗黙のうちに「同じような条件である」と仮定していないか考えてみましょう。
解説
GMAPの「前提」特定問題です。書き手は「ネクスト社での成功(離職率低下)」を「当社での成功」の根拠にしていますが、これが成り立つためには「両社の採用基準や環境が似ている」という前提(類推の妥当性)が不可欠です。(A)が否定されると、ネクスト社の事例は当社には適用できないことになり、論証が崩壊します。(B)や(C)も重要ですが、論理の骨組みとしては(A)が最も根本的な土台となります。
論証(強化・弱化)
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