言語(語彙・読解)
★★★ 難しい
SPI GMAP
35 / 45 問
QUESTION #489
次の文章を読み、設問に答えよ。

【文章】
組織変革の成否を左右する要因として、近年「ナラティブ(物語)」の力が注目されている。合理的な論拠やデータを提示するだけでは人々の行動を変えられないことは、多くの組織が経験することだ。それに対して、変革の必要性を人々が自分事として感じられるような物語を提供することで、抵抗が和らぎ、変化へのコミットメントが高まるという見方が広まっている。

しかしながら、ナラティブの活用には倫理的な問いが伴う。説得力のある物語は、時として事実の選択的な提示や感情への過度な訴えかけによって構築される。聴衆が感動した後に冷静に検証すると、物語の前提や因果関係に疑問が生じることもある。

リーダーシップ論の観点からは、ナラティブを意識的に設計する能力はコンピテンシーとして価値があるとされる。だが、それはウソをつく能力や人を操る能力と、紙一重である。その境界は、物語が事実と整合しているか、また聴衆の自律的な判断を促すか抑制するか、によって区分されるべきだろう。

【設問】
この文章で筆者が言いたいこととして最も適切なものはどれか。
文章が「肯定→批判→条件付き肯定」という構造を持つ場合、筆者の最終的な立場は「条件付き肯定」であることが多い。最終段落の「べきだろう」という提言に注目する。
解説
文章はナラティブの有効性(第1段落)を認めながら、倫理的な問い(第2段落)を示し、最終段落で「事実と整合しているか」「聴衆の自律的判断を促すか」を境界線として示している。肯定と留保の両面を含む(C)が最も適切。 (A)「積極的に活用すべき」という無条件の肯定は、第2・3段落の留保を無視している。 (B)「禁止すべき」という主張は文章にない。境界線を示しているのであって否定ではない。 (D)「ナラティブのみによって決まる」は言い過ぎ。データや論理の限界に言及しているが、「ナラティブのみ」とは述べていない。
言語(語彙・読解)
このジャンルの全 45 問をマスターしよう。
練習を始める →

【 免責事項・権利について 】

本サイト「社会人テストの裏校」は、個人が運営する非公式の学習支援サイトです。 本サイトは、株式会社リクルート(SPI)、株式会社グロービス(GMAP)を含むいかなる試験提供元、および関係企業とも一切の提携・協力関係にはありません。 各試験名称、および関連する商標・ロゴ等は、それぞれの権利者に帰属します。
※SPIは株式会社リクルートの登録商標です。※GMAPは株式会社グロービスの登録商標です。

掲載されている演習問題、解説、画像、およびシステム一式は、過去の出題傾向を独自に分析・シミュレートした「完全オリジナルコンテンツ」であり、実際の試験問題の転載や漏洩を目的としたものではありません。 万が一、実際の問題と類似点が生じた場合も、それは試験傾向の分析に基づく偶然の産物であり、依拠性を否定いたします。

本サイトの情報提供の正確性には万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。 本サイトの利用により生じた直接的・間接的な損害(合否結果、システムトラブル、不利益等)について、運営者は一切の責任を負いかねます。 最終的な学習判断は、利用者自身の責任において行ってください。

本サイトの著作権は運営者に帰属します。文章・問題内容・プログラム等の無断転載、複製、二次配布、販売、およびスクレイピング行為は、手段を問わず固く禁じます。 これらの行為を確認した場合、法的措置を検討する場合があります。